EdiCube F750

会社で、EdiCube F750を支給してもらったので、設定等のメモです。

64bitOSは Fedra Core 3 と Suse 9.2だけの動作です。 どちらも時々、画面が消えるので、 当面はVine 3.1(32bit ですが)の方がいいかもしれません

目次:

トライしたOS: Win XP / KNOPPIX / Fedra-core / Vine / Mandrake / SUSE Debian sarge

無線LANカード VINE Linux / SUSE Linux

おまけ:ベンチマーク / 消費電力 / SuSE9.2で暗号化ファイルシステム


0.パーティション切り

そのままWindowsでパーティションを切ると"ワンボタンTV"が使えなくなるらしい。別に使うつもりはないから良いのだけど、あるものは残したい。

というわけで、CD起動のLinuxからFDISKを使ってパーティションを切った。

先頭のパーティションをいじらないようにして、他を用途に合わせて切り直し(WINDOWS用+Linux用x2 + SWAP)

0b.予備ディスクの準備

2005.1.15) あまりテストのためにOSのインストールを繰り返すのも怖いので(動いている部分を間違えて消すとヤバい)予備のディスクを準備した。9.5mm厚の 2.5" HDDを用意して、入れ替えるだけ。幸いなことに?BTOがしやすいようにしてあるためか、 #1くらいの太さのプラスドライバ1本でディスクの交換が出来てしまう。こいつは Linuxのテスト用なので、パーティション切りもインストーラーにまかせてしまおう。

0c.サポートセンタが間違ったことを言う可能性があります

2005.1.) 会社で同じようにEdiCube F750を支給してもらった人が パーティションを切り直したらOSが起動しなくなりました。サポートセンタ に連絡をすると、先頭パーティションを削除したのがいけない、といわれ、 有料の修理となりました。が、 0bにかいたとおり、先頭パーティションを削除しても問題なく動いているので、電話に出た人の勘違いだったようです。 (そりゃそうでしょう)。

I.Win XP再インストール

Windowsを再インストール(リカバリCDを使用)したら、"ワンボタンTV"は生きていた。

II. Windows x86-64 β版:インストール失敗

ダウンロードしてインストールしようとしたけど、BIOSが対応していないらしい。

III.  KNOPPIX

・3.4 x86-64 :半分失敗

LIVE CDから起動し、いつものようにコマンドを打つとインストールできた。が、NICを認識しない。これではつかえない。

・3.6 x86

同様にしてインストールできた。これはNICも生きている。

とりあえず、/etc/X11/XF86Config-4の"Screen"セクションのModesに1400x1050を書き加えて、1400x1050が出るようにできた。

aptでアップデートだけは行っておこう。

IV. Fedra-core : いけるか?

Ver 3, x86-64: インストーラーの起動途中で画面がブラックアウトしてしまう。FC2は動くのにおかしい。
(050209追記) と、おもったら、なんと、外部モニタに信号が出ていた!そんなぁ
CDのチェックが終了してanacondaが動いた後は、内蔵LCDにも表示された。なんだかなぁ。。。
動作状態は軽いのだが、GNOMEのメニューを使用中に画面がブラックアウトすることあり。

(050210追記)  とりあえず、up2dateを実行しておく。時間がかかるので中止。で、yumを使うことに。

yumを使うときには ここを参考にする。

Ver 2, x86-64: インストールはできたのだけど、MozillaもGnom端末もまともに動かない。これも消します。

V. Vine 3.1 : 何とか使えるか?

マウスの選択を間違えるとトラックパッドが動かなくなるが、その場合もマウスをつなげば大丈夫。64bit化されていないけど、しかたないかな。

1400x1050を使うためには、/etc/X11/xorg.confを編集し再起動後、"デスクトップの設定"から画面の解像度を変更する

VI. Mandrake 10.1 X86-64 RC1: 何とか使え・・・ないよなぁ

1)インストールは終わったように見えたのだが、OSが起動しない。

2)再インストールし、最後の設定のところでACPIを使わないように設定したら、起動した。

 ウェブブラウザがとんでもなく重い?

VII. SUSE

・9.1 X86-64: インストーラ起動せず

 どうしようもないなぁ。

・9.2 X86-64 Live CD

 起動する。が、HDDへのインストールができないので使えない

・9.2 FTP版 DVD: なんとかよさそう

インストール時に 32bit/64bitの選択が出来る。当然デフォルトの64 bitでしょう

インストーラを起動するときに F2ボタンでVESAドライバを選択する

※デフォルトでは gccも入っていないので、必要なら追加インストールすること。 kernel-sourceも入れておくとよいかも。

DVDに入っているパッケージは限られているので、それ以外もとって来れるように、
YaSTを起動し、「ソフトウェア」ー「インストールのソースを変更する」で
サーバー名:ftp.novell.co.jp
ディレクトリ:/pub/suse/suse/x86_64/9.2/
を追加しておく

VIII. Debian

・sarge: これも外部モニタに

雑誌にsargeがついてきたので、インストールしてみた。やり方は雑誌に詳しく書いてある。
やはりそのままでは画面がブラックアウトし、外部モニタに信号が出ていた。インストール時にF1キーでヘルプを表示させると解決策が出てくる。
BOOT linux vga=771を指定すればよい。
設定のやり直しはbase-configと書いてあるけど、文字化けして使えない...

起動すると、メモリが1GBしか認識しない。カーネルの再構築はたいへんなので、Synapticで新しいカーネルを拾ってきてみた。
・i686用をいれたら1GB以上認識した。
・X86_64用もメモリは1GB以上認識したが、Xが起動しなかった。


おまけ

HDBench clone on Fedra 3 x86_64

これと同じようにして、 Configure はとおるのだけど、 makeに失敗。アセンブラのところでエラーがでるので、とりあえずエラーが出なくなるように


 pushl %eax 等を

 pushq %rax  等と書き換えてコンパイル

参考: Gentle Introduction to x86-64 Assembly

CPUのパフォーマンス関係のところなので結果の比較はナシということで、コードが変わっても無視しましょう。 "ALL"だとエラーが起きるから、一つずつ実行。 OSをリスタートしたら文字化けするようになったけど、これも無視。
Video : 192579 / 42376 / 154775 / 213 / 172 @ 16 bpp
Video : 139251 / 40884 / 158139 / 111 / - @ 24 bpp

参考: Vine 3.1
Video : 201225 / 42721 / 164365 / 206 / 213 @ 16 bpp
う〜む。 Videoは CPUに関係ないからかなぁ。

もどる


Vine Linux 3.1で無線 LANを有効にする

・設定に必要になるので、Windows上で 無線LANカードの Macアドレスをとりだしておく。 Atheros Client Utilityで取り出すことが出来る。(本体のマニュアル参照)
・カーネルのソースをとってくる

# apt-get install kernel-src

・コンパイル前にカーネルも最新版にしておかないと、モジュールインストール時にバージョンが違うと言われることがある。( http://www.vinelinux.org/manuals/kernel-upgrade.html 参照) 全て apt-getで行って問題ないはず。念のため、initrdも作っておく。
・lilo.confの編集のときは追記だけにし、絶対に元の部分を消さないようにする (万一、新kernelが立ち上がらなかったときのために)
・/usr/src/linux に config のシンボリックリンクを張る

# cd /usr/src/linux

# ln -s  configs/kernel-2.4.27-i686.config .config

・madwifi最新版 (2005/2/25現在)をとってくると、コンパイルエラーが出るので、こちらから古い20040308版を拾ってくる。
・これを /usr/local/srcに展開して、コンパイル・インストールする
・前記のページを参考にして:
/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-ath0 を作成
/etc/rc.d/init.d/network  を書換え
・「こんなスクリプトを」を参考に

# /sbin/iwconfig ath0 essid ABCDE key 1234567890abcdef0123456

# /sbin/dhcpcd ath0

# /sbin/ifconfig ath0

と打つと、IPアドレスを取得できていることが確認できた。
シャットダウン時に ath0の終了に時間がかかる...というか、失敗してしまっているみたい。
ifconfig ath0 down で切っておけば大丈夫みたい

SUSE 9.2で無線 LANを有効にする

YaSTで設定するだけで動く。たぶん。 インストール時に設定することも出来るし、後からでも出来る


 1) YaSTを起動し、ネットワークデバイスから ネットワーク・カードを選択

 2) 「設定可能なネットワークカード」に何か出ているはずなので、それを設定。 DHCPを使用するようにしておく。

 3) 詳細設定の詳細設定で、手動で起動させるようにした。起動・終了は

  ifup / ifdown で行う。ifupすると、 DHCPでアドレスをとってくる。

 何回か「完了」をクリック。

 4)ifupしてみて、IPアドレスを取得できればOK

 

※ 有線と無線でサブネットが違ったり、DNSサーバが違ったりする場合、ワイヤレスのスタートモードを自動にしておくと、競合がおきることがあるので注意

複数の設定を保存する方法がわからなかったので、
/etc/sysconfig/network/
の中にある設定済みの ifcfg-wlan- hogehogeをコピーして退避しておき、それを 環境に応じて書きもどすように、スクリプトをかいて /usr/local/binにいれておいた。でも(ifupなどを使っているので、)suでないと使えない・・・


vpnc: まだダメです


YaSTでインストール

/etc/vpnc/hoge.conf :

IKE DH Group dh2 <=ここはいじらなかった

Perfect Forward Secrecy nopfs <=ここはいじらなかった

IPSec gateway [VPN接続先のアドレス]

IPSec ID [グループ認証の名前]

IPSec secret [グループ認証のパスワード]

Xauth username [自分のユーザネーム]

Xauth password [自分のパスワード] <=ここはコメントアウト



 vpnc-connect / vpnc-disconnect

 segmentation faltになる。。。



 新しいバージョン ( 0.3.x)の rpmをひろってきたけど、やっぱりダメ。


消費電力について

バッテリー駆動時間が短い・・・会議でプレゼン&メモに使っていて、2時間はキビシイ。液晶のバックライトを消せる時間が長い場合は、なんとか2時間の会議を乗り切れる。

AC駆動時の消費電力をワットアワーメーターで測ると100W以上食っていることがわかる。ノートパソコンで100Wって...省スペースデスクトップです。

MobileMeterを使うとバッテリーの消費パワーをはかれるようなので、ためしてみると、

CPU負荷大:バックライト最小で29W、最大輝度で33W
CPU負荷小:バックライト最小で25W、最大輝度で29W
消灯時23W

プレゼンなどは負荷が低く、バックライトを実用輝度にすると28Wくらい。バッテリーが 4400 mAhなので、割り算すると1時間35分。ということでだいたい感覚とあう。JEITAの測定方法<.a>はもっと過酷なのに、約2時間使用できることになっている。変だなぁ。

省エネ化

今まではCool'n'Quietに頼っていたけど、フルロード時に爆熱であることは上に書いたとおり。 となれば常套手段、CrystalCPUIDでコア電圧を下げましょう。

800MHz時のコア電圧を0.95Vまで下げると、

無負荷・バックライト最小:23W
無負荷・バックライト最大:28W
SuperPi・バックライト最大:32W

でした。2000MHz動作時の電圧も1.225Vまで下げると、SuperPi実行中で約65W(バッテリーなし)、CPU温度も60度を越えなくなったので やっとノートPCらしくなったかな。

EDi Cube F750の正体

ボードのIDなどを表示するソフトでASUS製であることはわかっていたので、Web上を探しまわっていたら、みつかりました。A2KのOEMだったらしい。


http://www.asus.com/products.aspx?l1=5&l2=24&l3=284&model=18&modelmenu=1

Windows XP_64bit版対応のBiosはまだβ版。。。

VISTA非対応

F750は Vistaに対応しないことが正式に発表になっていました。。。せっかくRadeonを積んでいるのに。

試してはいないけど、RC1の状況からすればVGAをVESAドライバにすれば多分「動く」のではないかとおもいます。でもVISTA対応デハナイというのは正しい表現かもしれない。

ちなみに、64ビット版はACPIがないとか言われてインストーラーさえ起動しません。



 2006.6.1更新