〜 ニュージーランドのワインについて 〜
最近では毎年何十という新しいワイナリー、ワイン、それにブドウ品種が出てきており、その勢いはまだ続きそうです。1998年には250近くのワイナリーができています。
NZワインの中で世界に誇れるものといえば、まずSauvignon Blancです。しかし、(チリなどからの)樽熟しないシャルドネなどが強力な競争相手となりつつあります。
赤ワインは世界的な評価を受けるものはまだ多くありません。最も成功したのはPinot Noirです。近い将来Pinot Noirが最も多く生産される黒ブドウになるでしょう。また、最も伸びているのはSyrahだといえます。
ニュージーランドのワインがこれほど急激に伸びたのは(オーソリティーの書いた教則本のようなものが無いため)ワイン作りの制限が少なく、いろいろな作り手がさまざまな品種、作り方を実験してきたからだと言えます。
ニュージーランドワイン生産はヨーロッパのワイン産地ほど厳しい規制にはさらされていません。
食糧法(The Food Regurations, 1984) 食品添加物全般に関する規定をしているもので、ワインに関しては酸化防止剤の亜硫酸塩最大濃度(辛口のワインで200ppm, 甘口のワインで400ppm) を規定しています。また、ワインのアルコール度数に関して通常のワインで最大15%、酒精強化ワインで最大23%と規定しています。
酒類販売法(Sales of Liquor Act, 1989) ワイナリーからの直販に関しての規定が有ります。
ワイン生産者課税法(?)(The wine Makers Levy Act, 1976) すべてのワイン生産者に販売量に応じた税金を課す法律(?)
(Wine Makers Act, 1981) 輸出用ワインの品質管理は化学的な分析とブラインドテイスティングという2段階の検査をしています。
ワインラベルに記載される事項にはいくつかの要素が有ります。
多くのワインにはブドウの品種かブレンドした品種が書かれています。この場合ラベルに表示されたブドウ品種を75%以上使用する必要が有ります。また複数の場合はその合計が75%以上であり、使用量の多いものから記載します。
スパークリングワインに関してはいくつかの特徴が有ります。
使用するブドウ品種:主に(シャンパンと同じく)シャルドネとピノノワールですが、それ以外のブドウを使用して味を整えることも有ります。ニュージーランドのブドウは糖度が高く、補糖する必要はありません。 SEKTとかSPUMANTEという名前が付いたワインも有りますが、それぞれドイツ風、イタリア風にリースリングやマスカットを使用しています。 |
デザートワインについて
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現在のワイン法には穴もあって、ラベルに記載された地域・ヴィンテージに関してはなんの保証もされていません。
そのため、1995年に”最低85%の規則”(ブドウ品種、産地、ヴィンテージ)を基準にする、より厳格なワイン法が提案されていますが、制定は遅れています。
NZも南半球ですので、北半球より半年早い(古い)ということを考えに入れておきましょう。(特に若いワインでは半年の差も大きくなります)
1998年のSauvignon Blancは作り手によってかなりのばらつきがでているそうです。1999年は出来がよかったようです。
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